「愛された存在」
今年も残すところわずかとなりました。感染拡大も収まる気配がみえない中ですが、今学期を無事に終えることが出来ました。これも保護者の皆さまの教育活動へのご理解とご協力をいただいたお陰と感謝しております。本当にありがとうございました。
2学期の初めに「新型コロナウイルスの感染者等が発生した場合の対応について」という文書を配付させていただきました。感染や濃厚接触者が確認された場合に学校にお知らせいただくお願いでしたが、幸い児童、同居者の方の感染は現在のところ確認はされておりません。これにつきましてもご家庭のご協力を感謝いたします。
さて、クリスマス会も動画配信となりましたが、児童たちの演技や演奏など、いかがだったでしょうか。カメラの前で演じるということで、慣れないことも多かったですが、それぞれの役割をしっかり果たすことができたと思います。1,2年生の「クリスマスの夜」、3,4年生の「ヨセフ物語」、5,6年生の「平和の君」それぞれ焦点の当て方は違いましたが、私たちひとり一人が愛された存在であること、そして愛されている私たちはどのように生きればいいか、ということを考える内容でした。
世の中は、新型コロナウイルス感染の終息がいつになるのか、誰にも分らない不安の中に置かれています。今回のコロナウイルス感染や豪雨災害、地震、台風などの自然災害は時を選ばず襲ってきます。そのような出来事の中で、私たち人間はいかに無力であるかを思い知らされます。また同時にこのような大変な状況に遭った時、生きる意味を考えるのではないかと思います。しかし、いつどのような状況の時にも、「私は愛されている」という確信を持って歩んでいければと思います。
詩人、小説家、政治家であり「レ・ミゼラブル」の著者ヴィクトル・ユーゴーの言葉に次のようなものがあります。
「人生最大の幸福は、愛されているという確信である。自分のために愛されている、否、もっと正確には、こんな自分なのに愛されているという確信である。」
コロナウイルスの感染が終息しない今年のクリスマスですが、皆さまにとって意味があり、神様の深い愛を感じられるものとなりますように心から願っております。
※トップ画面に掲載した写真は、子ども達の写真で作られたモザイクアートです
<2020年度 第10号>