「喜び・感謝・祈りの運動会」
今年、2年ぶりの運動会を開催しました。1年生は勿論、2年生にとっても初めての運動会となりました。昨年は、新型コロナがどんなものなのかわからない中で、休校が長引きましたし、様々な行事が中止に至りました。児童にとっても保護者・ご家族にとっても残念な1年を過ごしてきました。この日をどれほど楽しみにしてきたか、運動会に参加する児童の活躍と笑顔、保護者の皆様の応援と笑顔がそれを物語っていました。
コロナの心配もある中での開催でしたが、参加してくださった方々には、様々な感染予防対策にご協力くださり感謝いたします。
私の運動会の楽しみの一つは、保護者のお顔を見ることです。お会いして直接ご挨拶できる楽しみもそうですが、わが子の、あるいはわが子のお友達の一生懸命走ったり演じたりする姿を、笑顔で時には熱く応援する姿に(今回は感染予防のため拍手のみでしたが)私は感動します。ある方は目に涙を浮かべて応援する姿もありました。親のそのような眼差しが一層子どもの頑張りを引き出していきます。子どもの活躍は親の力と言ってもいいでしょう。親の前だから一番いいところを見せたい、それが子どもの本能です。
「よくやったね。」「頑張ったね。」「あなたの姿が嬉しかったよ。」・・・きっと帰りの車の中で、あるいは食事時にこんな会話があったのではと想像いたします。
家族の一人が、あるいはお友だちが活躍し頑張り、その姿をみんなで喜び称える。家族の応援が、あるいはお友だちの応援が一人の子どもにとって大きな力となる。正に運動会のテーマにもなっていた「心を一つに…」「互いに励まし…」が実践されたときとなったのではないでしょうか。
この運動会のために、たくさんの祈りがささげられました。
運動会のずっと前から「ぼくは、運動会のために毎日お祈りしているんだ。」と、朝玄関であいさつする度に話してくれる児童がいました。
お隣のシャロームの入所者の方が、「運動会の練習をしている音や声を聴きながら、こっちも元気をもらいます。当日はお天気が良くなるといいですね。」と、運動会を楽しみにしてくださり、祈って下さった方もおられたと聞いております。
亀甲山教会では、「運動会のためにお祈りしていますよ。」「当日もお祈りしていますよ。」と、何人もの方々が声をかけてくださいました。前日の土曜日までの一週間、教会では有志による祈祷週があり、そこで毎日祈ってくださいました。
運動会当日、開会式のあいさつで「運動会のためにお祈りしていた人」と尋ねると、多くの児童が手をあげていました。
運動会の最中、時々雨が降ってきました。雨足が強くなってきた時点で休憩時間を取り一時中断しました。その間ある教室では自主的に祈る児童の姿がありました。その後の鼓笛や全校リレー、閉会式まで雨が止んでいました。ちなみに、片付けが終わり、教職員で道具をすべて建物に入れた後から土砂降りの雨となりました。
神様は、私たちの小さな祈りでも、力強い祈りでも、一人の祈りでも、大勢の祈りでも、最も必要なことを一番良い形で応えて下さるということを体験しました。優しい神様のお恵みに感謝いたします。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」テサロニケの信徒への手紙一5章 16~18節
ご家庭の上に神様からの祝福が豊かにありますようお祈りいたします。
校長 小原 義信