校長先生から家で過ごしている皆さんへの
メッセージです。
5月も臨時休校が続くことになりました。
引き続き、オンライン授業を通して学習面のサポートを行っていきます。全員がオンライン授業に参加できるよう、学校のパソコンを貸し出しするなど環境のサポートを行いました。理科、家庭科、英語などの講師の先生の授業もオンラインでスタートします。上級生はロイロノート・スクールを活用し、学習のサポートを行っていきます。
学習面だけでなく、心の面も大切ですので週に1回の礼拝の時間を全学年でもち、祈る時間を大切にしていきます。希望者にはオンラインによるスクールカウンセラーとの面談も行うことができます。
さらに、毎日体を動かすことができるように、体操を授業前に行います。子どもたちが、笑って楽しめる体操を先生方で準備しました。ご家族の皆さまも一緒に体を動かしてみてください。
本来であれば4月は、ドキドキ緊張したお顔の1年生が、だんだんと笑顔で元気に登校してくる姿にへと変わってきます。1年生の保護者の皆さまにとっても、緊張の1か月かもしれません。
学校では、少人数教育を生かしたファミリー活動(縦割り)が盛んです。6年生が中心となり1年生をサポートします。6年生とすっかり仲良くなった1年生が、一緒に遊ぶ姿も見られます。
今、残念ながらそのような姿を学校内では見ることができません。
しかし、6年生が1年生を思いやる気持ちはいつもと同じです。その気持ちを込め、同じファミリーの1年生へビデオメッセージを届けました。「学校の楽しいところは・・・」「会える日を楽しみにしています」など、心のこもったメッセージでした。
6年生も5年前は1年生でした。そう思うと、本当に感慨深い気持ちになるのは教職員、保護者の皆さまも同じだと思います。
学校が再開後、6年生を中心とした1年生へのサポートを行っていきます。その日を楽しみにしています。
2020/05/01
校長室
子どもたちも長い休学で、心も体も不健康な状態になっているのではないかと思います。このような状況になるとは誰が想像したことでしょう。長いトンネルの中に入り、出口が見えない中で、誰もが恐れと不安に駆り立てられています。
一日も早くこの状態が終わり、子どもたちが何の心配もなく、教室で顔と顔を合わせて授業を受け、校庭で思いっきり遊ぶことのできる学校生活を過ごすことができるようにと願うものです。
さて、混乱の中にあって様々な美談を聞きますが、一つの実話をご紹介したいと思います。新型コロナウイルスの患者の対応にあたったイタリアのロンバルディア州の病院に勤務するジュリアン・アーバン医師の手記です。
「病院では医師たちの悪夢が起こりました。初めは数人の患者たちが来院、それから何十人、何百人の患者が押し寄せるようになり、医師たちは治療を施す立場から、誰を生かして誰を家に帰らせ(そのまま亡くなるに任せる)るかを、分類するだけの人になりました。これらの患者さんたちは、全員、その生涯かけて、イタリアでの健康保険料を払って来たにも関わらず。悪夢の流れは今も流れていて流れはどんどん大きくなっています。2週間前まで同僚と私は無神論でした。医師として普通のことでした。科学の領域に神の存在は必要ないと教えられて来たのですから。私自身教会に通う両親を笑っていました。
9日前に75歳のひとりの牧師が入院しました。親切な方で、深刻な呼吸器の問題がありました。彼は聖書を持って来て、亡くなって行く人々の手を握り、その人たちに聖書を読んであげました。彼が聖書を読むのを聞いて、私たちの心が触れられました。我々医師たちはみな疲れ果て、絶望していました。精神的にも肉体的にも限界を超えていました。時間がある時、私たちも、彼が読む聖書の言葉に耳を傾けました。私たちはもう限界を超えています。自分たちにできることはもはやなく、人々は次々と死んでいき、同僚も二人が亡くなり、他のものも感染しています。
ようやく我々は、神に助けを求めなければいけないということに気づきました。数分の時間を見つけられる時、私たちは、神の憐れみを求めて祈っています。互いに話して驚くことは、少し前まで全くの無神論だった自分たちが、今は日々主の平安を求め病気の人々を助けることができるように、医療行為を続ける力と助けを与えてくださいと主に祈っているのです。
昨日、あの75歳の牧師が召されました。3週間で120人の人々の死を見ましたが、この方の死には打ちのめされました。この方は、ご自分の大変な身体状況にも関わらず、周囲の大変な状況にも関わらず、希望を失っていた私たちに平安をもたらしてくれました。」
どんな状況の中にあっても、神様が働かれているということを感じる出来事ではないでしょうか。
今、新型コロナウイルスの感染に関連して、第二、第三の感染が広がりつつあるといわれています(日本赤十字社HP参照)。不安や恐れなどの心理的感染症、偏見や差別などの社会的感染症だということです。
不安の中にある子どもたちをサポートし、偏見や差別について啓蒙していかなければならないと感じています。
諏訪赤十字病院の臨床心理士である森光玲雄先生は次のように言います。
「正しく恐れるのは難しいものですが、過度に恐れすぎると気づかぬうちに犯人探しや攻撃に加担していることもあるかもしれません。まずはご自分と家族の感染予防を徹底しつつ深呼吸! こんなときだからこそ身近な人と支え合うことから始めてみませんか。」
聖書には次のような言葉があります。
「隣人を自分のように愛しなさい。」マタイによる福音書 22章39節
このような時だからこそ、この言葉を心に留めて行動できたらと思います。もう少し、自宅で過ごすことになりますが、ご家族皆様の健康が支えられ、過ごされますようお祈りいたしております。
<学校通信 2020年度 第2号より>
2020/04/15
TOPICS
臨時休校が続き、児童たちは自宅学習を強いられていますが、今週からオンライン授業を開始しました。久しぶりに会うお友だちと楽しく会話をし、授業を受けることができています。今の状況が終息し、一日も早く学校が始まることを祈ります。
2020/04/07
校長室
お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。
子どもたちと桜を背景に集合写真を撮ることができない、そして新入生をみんなでお祝いすることができない未曾有の新年度を迎えました。これほどまでに感染の怖さを知ることになるとは、誰が想像したことでしょう。長い休校で子どもたちも、お友だちと会えず、自粛を余儀なくされ、さぞ大変な思いをしていることと思います。また、臨時休校の延長ということで、保護者の皆さまのご負担もいかばかりかと拝察いたしております。この感染が収束に向かい、一日も早く、閑散とした教室に子どもたちの賑やかな声が聞こえる日常に戻ることを願っています。
さて、2020年度の学校目標は「わたしは神さまの子どもです」としました。エフェソの信徒への手紙5章1節には次のような言葉があります。
「あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。」
この手紙を書いたパウロは、神さまが私たちを子どもとして愛してくださっているように、あなたがたも「神さまの愛」によって歩みなさいと言っています。そして5章5節には、神さまから与えられる愛によって歩むときに、「感謝を表しなさい」と書いています。
新型コロナウイルス感染拡大で、私たちは普段の生活ができない状況に不平や不満をもち、感謝する気持ちになれないこともあると思います。しかし、不平不満や、他人を憎み、差別し、誹謗中傷するのではなく、どのような状況の中にあっても感謝することのできる子どもとして成長してほしいと思います。今回の感染拡大で、世界中でさまざまな愛ある行動をニュースで見ることがあります。イタリアでは決まった時間に人々がベランダに出て、国旗を広げ、音楽を流したり、歌ったりしてお互いを励まし合いました。また、困難な中で働いている医療従事者に拍手を送ったニュースも流れました。
子どもたちが、神様の子どもとして、すべてのことを感謝し、お互いに関心をもって、相手を思いやって学校生活を送ることができればすばらしい学校になると思います。5月に予定どおり学校が再開され、一人ひとりが自分の目標に向かって新しいスタートを切れることを願っています。
教職員一同、お子様の成長のために精一杯取り組む所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
御家庭の上に、神様の豊かな祝福がありますようお祈りしております。
<学校通信 2020年度 第1号より>
2020/04/05
TOPICS
新型コロナ肺炎の影響で、教会も休会中です。セブンスデー・アドベンチスト教団が子ども向けプログラムを提供しています。ぜひご覧ください。
http://adventist.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%81%AE%E3%81%94%E7%B4%B9%E4%BB%8B/