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校長先生からのメッセージ(4月) 

2020/04/07

校長室

「わたしは神さまの子どもです」

 お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。
 子どもたちと桜を背景に集合写真を撮ることができない、そして新入生をみんなでお祝いすることができない未曾有の新年度を迎えました。これほどまでに感染の怖さを知ることになるとは、誰が想像したことでしょう。長い休校で子どもたちも、お友だちと会えず、自粛を余儀なくされ、さぞ大変な思いをしていることと思います。また、臨時休校の延長ということで、保護者の皆さまのご負担もいかばかりかと拝察いたしております。この感染が収束に向かい、一日も早く、閑散とした教室に子どもたちの賑やかな声が聞こえる日常に戻ることを願っています。

 さて、2020年度の学校目標は「わたしは神さまの子どもです」としました。エフェソの信徒への手紙5章1節には次のような言葉があります。

 「あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。」

 この手紙を書いたパウロは、神さまが私たちを子どもとして愛してくださっているように、あなたがたも「神さまの愛」によって歩みなさいと言っています。そして5章5節には、神さまから与えられる愛によって歩むときに、「感謝を表しなさい」と書いています。

 新型コロナウイルス感染拡大で、私たちは普段の生活ができない状況に不平や不満をもち、感謝する気持ちになれないこともあると思います。しかし、不平不満や、他人を憎み、差別し、誹謗中傷するのではなく、どのような状況の中にあっても感謝することのできる子どもとして成長してほしいと思います。今回の感染拡大で、世界中でさまざまな愛ある行動をニュースで見ることがあります。イタリアでは決まった時間に人々がベランダに出て、国旗を広げ、音楽を流したり、歌ったりしてお互いを励まし合いました。また、困難な中で働いている医療従事者に拍手を送ったニュースも流れました。

 子どもたちが、神様の子どもとして、すべてのことを感謝し、お互いに関心をもって、相手を思いやって学校生活を送ることができればすばらしい学校になると思います。5月に予定どおり学校が再開され、一人ひとりが自分の目標に向かって新しいスタートを切れることを願っています。

 教職員一同、お子様の成長のために精一杯取り組む所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

  御家庭の上に、神様の豊かな祝福がありますようお祈りしております。

<学校通信 2020年度 第1号より>