校長先生からのメッセージ(4月)

2021/04/19

校長室

「真の幸せを求めて」

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者をはじめご家族の皆様方にも心よりお祝いし歓迎いたします。また、一つ上の学年に進級した在校生の皆さんも、新年度の学校に歓迎します。それぞれ新たな気持ちを持って新学期を迎えたことでしょう。今年度も児童一人ひとりが可能性に向かって力強くチャレンジし、大きく成長してほしいものです。また、先輩として活躍してくれるようにと期待しています。
さて、大人は子になぜ教育を授けるのでしょうか。学校で、子どもたちは何のために学んでいくのでしょうか。
一言でいえば幸せになるためではないでしょうか。ただ、人によって幸せの定義や種類がちがうのも確かです。「幸せ」をグーグルで検索すると、数億件ほど抽出されるそうです。いかに人は幸せを求めているかということです。
私たちは、この10年で一見幸せの状態とはほど遠い、いや幸せの真逆と言える経験をしてきました。東日本大震災を筆頭に様々な災害がありました。そして、今も収束が見通せない新型コロナウィルスの拡大です。
幸福学研究の第一人者で、慶応義塾大学大学院の前野隆司教授は、このコロナ禍でも長続きする幸せを見出すことができれば、それは、コロナ後も続くと述べています。「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門/前野 隆司」参考
前野氏が推奨する4つ幸せ因子のうちの一つ「ありがとう!」因子があります。(つながりと感謝の因子)それは、人と一緒に楽しんだり愛情に満ちた関係を築いたり、人に喜ばれること、親切な行為をすることなどによって幸せを感じることができると述べています。人は社会的な生き物ですから、他人や社会とどういうつながりを持つかがその人の幸福感に大きな影響を与えるのは間違いありません。
(その他「やってみよう!」因子、「なんとかなる!」因子、「あなたらしく!」因子)
「しあわせ」は、「し」と「あわす」の複合でできていて、二つのものが交わったり関わり合ったりすることから生じる、喜びをあらわす言葉だと言われてます。「幸せな人生を送った」という時、完結したり成功したりということだけでなく、その途上で自分の人生に関わる人々の愛情や親しみに触れて感謝した時に、自然と幸せだったという思いにふけることでしょう。
この世には、いろいろな幸せがあります。私たちはどんな幸せを求めたいでしょうか。三育は一時の幸せでなく人生にわたって通ずる一生の幸せを求め学んでいきます。幸せは交わりや関わりによって得られます。そして、真の幸せはイエス・キリストとの関わりによって得るものだと信じています。
「わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。」
ヨハネによる福音書15章4節

新年度は、新しい体制で三育小学校が始まります。三育小学校がこの地で更に輝き続けるよう、保護者の皆様と一緒に学校をつくりあげていきたいと思います。皆様のご理解とご協力をどうぞ宜しくお願い致します。
コロナ禍が続く中にあっても、児童の幸せを願い、希望に満ちた一年となりますよう教職員一同、精一杯努めてまいります。
ご家庭の上に神様からの祝福が豊かにありますようお祈りいたします。

校長 小原 義信

横浜三育小学校
学校通信

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